透析病院での常識 非常識 その1

   1.はじめに

      透析患者からみた常識 非常識の一つに透析時間がある。
      透析に入る患者のほとんど全ての人に共通するのは、透析のことを全く知らないで透析に入ることではないでしょうか。
      そのため、全てのことをドクター任せにしていること。これは、どのような病気でもそうですが、治る可能性のある病気で
     あれば、ドクターに任せ、直す手順は専門職の領分であり、侵すべからざる聖域であるはず。患者には、その手順等々の
     説明をうける権利があると思います。
      ところが、腎不全等で、透析に入った患者は、直る見込みのない病気であり、命を永らえる生命維持に重きをおくことが
     主であります。
      そのため、直すことの出来る病気の手順のようにはっきりした道筋はありません。透析患者の対応は、ドクターの識見に
     掛かっている領分が多いのも確か。患者の狭い識見での判断は、真に慎まなければなりません。が、こと透析に関する限り
     その日の透析の対応が、生死に直接関わらない場合が多く、また、こうしなければいけないという制約も少ない場合が多い
     ことも事実です。

  2.透析時間について

     透析患者の透析時間は、診療報酬によって、病院サイドで判断されることがあったかもしれない。今は、時間によって報酬
    に違いがあるので、より患者にあった透析時間の設定がされているといえよう。
     しかしである。多くの患者サイドからみると透析時間は、短ければ短いほど歓迎される。どこぞの透析病院では、30分透析
    時間が延びることに腹を立て、転院した患者がいたという。短ければ短い方がいい。これが、透析病院での大部分の透析患
    者さんの共通の常識であろう。

     もしこのような病院で、ドクターに透析時間を長くして欲しいという患者がいれば、それは、患者サイドからみれば異端児扱い
    になろうというもの。これも事実であるが、どこぞの透析病院で、患者が、患者に「 透析時間を決めるのは、医者で、自分から
    言うのはおかしい。」という口喧嘩がおこったという。その口喧嘩の仲裁にドクターが入り、私が認めるので、患者から言っても
    いいと仲裁に入ったという。何が直接の原因であったかは分からないが、ドクターの領分に入ってはならないということなのであ 
    ろうか。透析時間については、患者からこうしたいということは言ってはならないということなのであろうか?

     透析専門病院では、ほとんど個室はなく、超大部屋で一同が一斉に透析に入る。患者とドクターの会話は、しきりもないので
   隣にまる聞こえ、守秘義務もくそもない。そのために起こった口喧嘩ではあろう。

  3.病室での約束

     透析は、死ぬまで受けなければ成らない。週3回(月、水、金か。火、木、土。)昼間か夜かどちらかで。透析時間は、3時間〜
    5時間のうちで。透析室では、カード使用のテレビが備え付けられ、隣との間は、ナースが入れるスペースを開けてベットが置か
    れている。テレビ使用には、イヤホーンが義務付けられている。騒音ではないが、隣への配慮であろう。ところが、会話について
    は約束がなく、長い話をやや大きめ声で話す患者がいる。耳が遠いのなら許せるのだが、そうでもない。そんな所の約束は、病
    院側も積極的には対応しない。

     話がかわるが、バスの中でも同様のことは起きる。大きな声の主は、女子高生のグループだったり、おばちゃん風のグループ
    だったり。よく、バスのなかで、携帯電話の使用は、ご遠慮くださいというアナウンスを聞くに付け、込み合っている時は、小声で
    の会話にご協力をくらいアナウンスしてもよさそうに思う。

     逃げ出せない場所での会話には、関係のない隣人への配慮が必要でしょう。そう思いませんか。話好きな方には、耳が痛い
    ことかも知れませんが・・・。

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