透析病院の待合室

    1.透析専門病院への見学

       某透析専門病院へ見学に出かけました。待合室には、透析患者さんが、たくさん腰掛に座っていて、透析室への入室を
      待って見えました。玄関を入るとすぐ、待合室でした。大勢の患者さんの顔の表情が、殆ど同じで、一斉に新規の、見知ら
      ぬ来場者(私)に向けられました。異様な感じがしたことを鮮明に覚えています。
       普通、一般病院の待合室に入っていっても、誰も来場者には見向きもしないで、ただ、黙々と自分のことに集中している
      のが普通。
       それが、一斉に同じ表情で一斉に来場者に注目したらどう思いますか? 異様さを感じないではおられません。私もゆく
      ゆくは、ああなるのかと・・・。

    2.よい透析病院の待合室では・・。

       透析の先輩のHPをみていると、よい透析病院の待合室は、いろいろな表情の人がいるとか、和気合い合いで、話もはず
      む。とか、諸々書いてある。とすれば、同じ表情の待合室は、何をかいわんやでしょう。

       透析専門病院を決める時の参考に 待合室で待つその病院の患者さんを見るのが一番ということになるのでしょうか。

      通院すれば、その病院の患者さんに自ずと同化していくので、最初の第一印象は、消えうせるのでしょう。
      また、患者同士話をするのは、待合室くらいで、病室に入れば、近くのかた数人くらいしか馴染みになりません。ほとんど、
     会話は、成り立ちません。へたすれば、挨拶もしないで済んでしまうことも多々あります。ナースさんと患者さんは、挨拶やら
     会話は、あります。こんなこともありました、新規の若いナースさんと患者さんが、気心があい深夜デートをしたとか・・。それを
     ベテランナースさんが、いち早く察し、病室の患者さんに根堀葉堀聞いている現場に遭遇してしまいました。透析室では、いろ
     いろなことがあります。このようなことは、若いナースの多い所ではよくあるとか。若いナースさんは、自分好みの患者さんの
     所へは足しげく行き、話しをするとか。枚挙にいとまはありません。人と人の触れ合う場でありますからいろいろあるのは自然
     の流れでしょう。

      患者会もある所と無い所まちまちです。なかには、病院が、患者会そのものを運営することもあるでしょう。
      とにかく、患者同士が、和気合い合いになろう要素は日常にはありません。病室内では、患者の孤立化が、進んでいると
     言っても過言ではないでしょう。患者は、病院側より弱い立場であることは、間違いありません。

      でも、透析仲間のなかには、自分ライフを楽しみ、悠々自適な透析生活を送って見える方もあり、このような方の生活に
     憧れ、自分もと考える仲間もきっといることと思います。

      治らないにしても、悠々自適な生活ができれば、よしとしましょう。今の医療制度では、透析患者には、医療費について
     特段の自己経費はかかっていないのですから。高齢であれば、年金で、何とか生活できれば・・・。

      今後、厚労省が、高齢者の医療費増大の歯止めをと、透析患者にも一定の医療費の支払いを画策する時代がくるやも
     しれません。民主党が政権を取る寸前の自民党議員の一部にそのように考える一派がいたとも聞くに付け、いよいよそこ
     まできたのかと感じました。      
      透析先人の命をかけた請願により、今日の透析医療制度、福祉制度があることを重く受け止めねばと思うこの頃です。

       
                                        

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