私の透析維持について

      1.はじめに
         透析導入から早や12年が経とうとしている。平成30(2018)年4月で13年目に突入する。某透析でのHDFによりそこそこの健康を維持出来て
        いるようです。
         そうそう新聞で、大杉 蓮(俳優)氏の突然の訃報を知った。突発性心不全?とか。俳優業であり、不規則な生活をされていたのであろうか。身体
        面の検査等受けて見えたのであろうか。ひと事ではない。明日は我が身かも知れません。そういゆ年齢に入っていますから。

         庭の畑は、昨年冬野菜の大根の種等を捲き、発芽させましたが、水不足と天候不順のせいで全滅。購入したブロッコリーの苗は、成長途上で、
        我が家の軒先に暮らす雀のえさとなり、幹のみが残る無残な姿。僅かににんにくとわけぎ・長ねぎだけは順調に生育しているようです。
         平成30(2018)年3月1日(木)晴れたり曇ったりと忙しい天候ですが、春二番?と思われる強風が吹いています。風は、2月のあの肌を刺すよ
        うな寒さは無く、やや温もりを感ずる風でもあるようです。

      2.透析導入時の腎機能stage 4の状況
         クレアチニンクリアランス(Ccr)値<20〜35 mL/min 程度(CKD stage 4〜5)を言うようですが、30mL/分以下になると、腎性貧血やら顕著に
        なり、そろそろ透析導入と相成りましょうか。「当然の事で透析導入時の4時間x週3回は腎機能の10%から15%つまり導入直前のCKD stage の
        ままだからです。」 https://ameblo.jp/simonkei/entry-10677465771.html  も参照されたい。

         透析効率を考える一つの指標に平均のBUN(TAC BUN)という考え方があります。透析前値と透析後値を足して2で割る数値の事。
         私の場合、BUN前 54.7 後 7.5(平成30年2月26日) (54.7+7.5)÷2=31.1でしょうか。さて、この31.1なる数値、透析導入前の
        患者さんでいえば、クレアチニン・クリアランスあるいはeGFR(推定糸球体濾過量)で30前後かと思います。CKD stage 4程度でしょうか。
         尿毒素小分子除去に関してはでしょう。

         「Kt/V至上主義は誤りである事は証明されましたが、TACBUNは、小分子物質の尿毒素除去効率を見る指標としてはまだまだ、重要です。
         BUNの平均値を30以下にするには前値が50、後値が10以下でなりますが、これを達成するには最低血流量は300以上で5時間透析が必要です。
        これくらいすればリンのコントロールも容易になります。たくさんのリン吸着剤は不要です。」
          ( https://ameblo.jp/simonkei/theme-10032713716.html  よりの引用 )

          *  Kt/V=1.0は、体内の体液(血液を含むすべての液)が、透析にて1回循環された事を示唆する想定上の数値かと。あくまで理論上の事
           柄でありましょう。
            実際は、各臓器等々まったく同様に処理される事はないと。脳で言えば、関所のような機関があり、直ぐには脳内血液は、きれいにはならな
           いというし、体を構成している細胞内の毒素は、透析開始後4時間経過しないと毛細血管に移動しないという研究も存在している。確かにきれ
           いになるのは、4時間透析では、既に尿毒素を内包した大動脈内に存在する血液(循環血液量)でありましょうか。*

         「当然ながら透析患者さんは完全にCVD(心血管疾患)の予備群あるいは、すでに発症している人逹であり、透析の方法や透析回数は考慮される
        べき事柄になります。」(  https://ameblo.jp/simonkei/theme-10031316075.html よりの引用 )と。                 

           <参考  %クレアチニン産生速度(%CGR) >・・直接透析量を表すものではないようで、筋肉量を表す指標とか。
         「透析前後の体重、クレアチニンの値、透析時間から算出するクレアチニンの産生状態を見る指標です。同性同年齢の健康な人の値と透析患者さん
        の値を比較し、健康な人の筋肉量の何%の筋肉量をもっているかを表します。値が高いほど筋肉の量が多く100%以上ある人は平均以上筋肉がある事
        を示しており、この値が大きい程生命予後が良いことがわかっています。

         クレアチニンは筋肉が活動することによって作られる血中に存在する老廃物の一種です。そのため筋肉量が多い程クレアチニンの産生速度も大きく
        なります。低い場合は充分な透析、充分な栄養、運動が不足していると考えられます。」( http://www.jinlab.jp/glossary/glossary.html?glossaryid=948
        からの引用 )

         *  私の %クレアチニン産生速度(%CGR)は、直近の数値ですが、透析が二日空いた時 130台 透析が一日空いた時 110台を示しています。
          透析でのクレアチニン前値 10.47mg/dL  後値 2.29mg/dL (平成30年2月26日 透析が二日空く場合) 標準値 0.5〜1.1mg/dLです
         から健常者と比べれば、まだまだでしょうか。しかし、透析が1日空くだけの後のクレアチニン前値 8.77 後値 1.87 (平成30年2月14日) 健
         常者に後値は、かなり近づくようです。が、まだまだ。透析医の中には、BUNよりクレアチニン値を指標にした方が良いと考えてみえる方もあるようで
         す。透析が、本当に十分だというのは、クレアチニン透析後値が、健常者の範囲内に到達した時でしょうか。あり得ない事ではありましょうが・・・・。

          当面、透析患者は、クレアチニン透析後値が、3以下であれば、可と考えた方がいいのかも知れません。それだから、尿毒素は、体内に残る状況下
         にあるのでしょう。それが、長い期間かけて、透析合併症として発症してくるのかと。*

      3.私の透析維持状況
         現在 Qb 350mL/分 Qd 600mL/分カ Qs 10L/時 の6時間透析 週 3回であります。実質Qbは、300ml/分前後でありましょう。(旅行
        透析時、実勢血流量測定装置で、調べて貰いましたから。)
         ダイアライザーは、ニプロ Fix250s エコ クリアランスは、240ml/分位でしょうか。(平成30年3月現在)
          *  某透析医師からは、ダイライザーのクリアランスは、透析血流量の0.8倍で推測出来ると。透析血液流量×0.8で。*
     
         さて、stage 4の腎機能は、クレアチニン・クリアランス 30mL/分とすれば、透析によってこの状態を維持する事柄について次のURLの記述が
        参考になりましょうか。 (  https://ameblo.jp/simonkei/theme3-10025571093.html )

         私の透析に当てはめてみれば、「30を維持する透析量とはどれくらいすればいいのか(ただしこれは、小分子だけについてです。)
            1週間を分で表すと24時間x60分x7日=10 080分です。
            ダイアライザーの性能表5型あたりでからクリアランス250ml/分の効率を出すには血流量は300mlくらいは必要でしょうか。

            クレアチニン・クリアランスを30(ml/分)程度の処理する総血液量は30(ml/分)=1週間の総血液処理量(ml) ÷10 080(分)です。
            1週間の総血流処理量=10 080(分) x 30(ml/分=302 400(ml)です。

           ダイアライザーのクリアランス240(ml/分)とすると、302 400 (ml) ÷ 240(ml/分) = 1 260 分です。1 260分 ÷ 60分 = 21時間です。
            透析週総時間数が、21時間になれば、(小分子レベルでの)クレアチニン・クリアランスは、そこそこ確保できるのでは。」

        私に当てはめると、週 3回の6時間ですから 18時間。21−18=3時間分不足するようです。しかし、私には、残腎機能がまだ若干あり、それ
       で差しあたっては、stage 4の条件をクリアーしているのではないかと。だから、体調も良く、食事もしっかり取れ、畑仕事もできるのでしょう。
        しかし、透析合併症は、静かに進行している可能性は高い。そうした事例は、拙稿  心エコーから知られる透析患者の大動脈弁狭窄症について
       でしょうか。(透析患者の死亡原因第1位は、心不全であったと記憶していますが・・・。)
        Hb値は、12前後であり、健常者のHb値からみれば、貧血状態でしょうが、私の年齢(まもなく70歳)の透析患者にとっては、これでいいのかと。
        エスポは、週 2〜3回 750単位でHb値は、維持出来ているようです。


        



     

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