平成27・28年の推定体内水分量と除水量・DW・透析前体重・透析後体重等について
1.はじめに
平成28年4月最大血圧値 100台前後が続く中、
4月中・下旬頃突然 頻脈(成人の1分間の脈拍数が100を超える状態)が発生。
4月19日(火)には、こうした低血圧症状で畠仕事を久しぶりに行いました。仕事中立ちくらみを頻発しましたので、作業は途中で止めて家に帰り
ました。家にいる時・犬の散歩時等立ちくらみは起こっていませんでしたが・・・。
メールにて「人体に長く低血圧症状が続いた場合、頻脈という対応を人体はするのでしょうか。」と問い合わせますと、「そのような代償が働きます。」
という返信がありました。これで、意を強く致しました。
低血圧症状の原因は、循環血液量の絶対量が減少したのであろうと推測していましたから、4月25日(月)結果的に、DWよりほぼ1Kg甘くして対処
したところ、翌日には、頻脈はおさまりました。
通常、適切な体重維持をしている透析患者であれば、透析後徐々に血圧値は、上昇していくのが通常のパターンかと。腎臓機能が働きませんから、
体内毒素は溜まる一方であるからでしょう。それにも関わらず、除水過多が続くと、血圧値は上昇せず、低血圧症状を維持してしまうようです。
透析患者の体をドライにしてはいけない事を肌で感じました。透析患者には、除水不足もいけませんが、除水過多も長期に渡るとよろしくないようで
あります。その為のDW(透析患者にとって1番生存に適した体重とでも言いましょうか。)設定であります。透析病院側が設定するのが通常の事であり
ます。只 私の場合は、Drの計らいでDW調整を自由にさせて頂けております。反面、透析病院として責務を果たしてみえるのかという気分にもなります
が・・・・。
当院へ転院して1・2年過ぎた頃、除水不足という状況?を呈していた時、Drと責任ナースさん私とで別室にて話し合いを致しましたが、Dr曰「科学的
に対処していますから。」と大見得を切られた事が思い出される。
頻脈が起こった頃前後の推定体内水分量やら諸データを眺めてみました。
2.平成27・28年の推定体内水分量と除水量・DW・透析前体重・透析後体重等
年月日 推定体内水分量 透析後体重 除水量 前体重 後体重 DW
備考
(mL/Kg) における水分比率 (
Kg)
平成27年
2015/1/5
542
54.2%
2.1
76.9 74.2
74.5
1/26
542
54.2
3.1
77.5
74.4 74.5
3/9 539
53.9
2.5
77.4
74.4
75.3 平成27年3月2日(月)ニプロダイアライザー FIX−250s eco
4/13
539
53.9
2.5
77.3
74.9
75.0 に変更。
4/27
539
53.8
1.4
76.4
75.0
75.0 アルブミン値 3.9
5/11
538
53.8
1.7
77.0
75.3
75.0?
5/25
538
53.8
1.7
76.8
75.1
75.0? アルブミン値 3.9
6/8
539
53.9
2.4
77.4
75.0
75.3
6/22
538
53.8
2.6
77.8
75.2
75.3 アルブミン値 3.8
7/13
538
53.8
2.0 77.3
75.3
75.3
7/27
539
53.9
1.4
76.2
74.8 75.3 アルブミン値 4.1
8/10
539
53.9
1.5
76.4
74.9
75.2
8/24
540 54.0
1.0
75.4
74.4
74.7 アルブミン値 3.9
9/14
542
54.2
1.5
75.3
73.8
74.1
9/28
542
54.2
2.8
76.6
73.8
74.1 アルブミン値 3.7
10/14
540
54.0
1.6
76.0
74.4
74.7
10/26
540
54.0
2.7
77.1
74.4
74.9 アルブミン値 3.5
11/9
538
53.8
2.0
77.3
75.3
75.0
11/25
539
53.9
1.5
76.4
74.8
75.0 アルブミン値 3.7
12/7
539
53.9
2.7
77.5
74.8
75.0 アルブミン値は、徐々に低下しており、
12/21
540
54.0
1.7
76.4
74.7
75.0 12月には、急激に3.3まで下がった。
平成28年
2016/1/4
541
54.1
3.0
77.3
74.3
74.6 1月もアルブミン値は、3.3のまま。
1/25
540
54.0
2.9
77.4
74.5
74.9 食事量に蛋白をやや多めに取るようになる。
2/28
540
54.0
2.8
77.4
74.6
75.0 アルブミン値 3.5まで上昇。
3/14
537 53.7
2.3
77.4
75.1 75.4
3/28
537
53.7
2.3
77.4
75.1
75.4 アルブミン値 3.6
4/11
537
53.7
2.3
77.5
75.2
75.5 この週以後頻脈発生
4/25
534
53.4
1.0
77.4
76.4
76.5 低血圧症状と頻脈 アルブミン値 3.7
5/2
533
53.3
2.4
78.9
76.6
76.8 最高血圧値 100台 頻脈無し。透析後尿 100mL
5/4 532
53.2
0.8
77.7
76.9
77.1
血圧値は、透析中 110台を推移。透析後尿 200mL
3.考察
以前使用していたダイアライザ(人工腎臓)からニプロFIX−250s ecoに切り替えてから、アルブミン値は、抜けが良くなり、かえってB2-Mgの抜けは
悪くなっている印象を持っていた。
案の定、食事量は、あまり変わっていないにも関わらずアルブミン値は、下降している。3.8−>3.5−>3.3と落ちていた。
平成28年(2016年)2月から食事量で蛋白量を意識的に多めに取るようにした。アルブミン値は、徐々に上昇。今度は、生活上の体重も徐々に増え
ていった可能性が高い。当然炭水化物も蛋白質と同時に増え、運動量は変えていませんから体内脂肪へと転化した可能性が考えられる。2月以降から
とすると、3ヶ月かかって体内脂肪は、2Kg程度増加したのかもしれません。1ヶ月体内脂肪は、約0.6〜0.7Kgずつ増えていったのかも知れません。
今回の低血圧症状は、その結果であったのでしょう。DWは、それ程変えていませんから、透析後の最大血圧値が、100台の後半か、100台前後が
しばらく続き、除水のし過ぎ状態に陥り、低血圧状態それに加えて頻脈も加わってきたと思われます。やはり、透析後の最大値は、110台を維持すべき
でありましょう。除水過多にならないようにするには!!
推定体内水分量は、体調は、絶好調とは言いませんが、体調が良い時には、四捨五入でかろうじて体重の54%か実質54%を維持していたと思われま
す。4月のある時点まで。4月20日以降のどこかで頻脈が低血圧症状に加わって起こった事は間違いない。循環血液量の絶対的な減少を来たしたと推測
できるからであります。それ程体内のバランスは微妙なのでしょう。いったいいつ頃から低血圧状態になったのであろうか。過去の血圧値を記録していない
ので追いかける事も出来ない。透析スタッフのお二人に透析ラスマイの頃の最大血圧値(100台或いはそれ以下)を調べて貰えませんかと依頼。
透析最後頃の血圧値は、足を曲げたりの人為的な作業が入っている為参考にならないと思っています。
しかも、低血圧症状の透析中でも、足のつり・声がれ等は一切無く、おそらくぎりぎり限界或いはぎりぎり限界以上の除水を長期に渡って行っていたと思い
ます。
頻脈への対処は、私自身の判断で平成28年4月25日(月)除水量を実質1Kg分残して透析。翌日 頻脈がおさまりました。が、まだ100台の血圧値では
ありました。
(当院の前の透析専門病院での透析で、やはり除水過多になり、首の付け根辺りが歩くと痛くなり、歩くのを止めるとおさまる。或いは、高い山
に登ったりすると、しばらく耳がつーんとする症状が出ますが、鼻をつまんで息を込めるとおさまる事を経験された方もありましょうが、そうした症状が、透析
後出て、同様な行為をしても直らず、1週間続いていた。そんな折かっての透析主治医にお会いし、話しますと「除水のし過ぎでしょう。体重の1〜3%位除
水を残すとおさまりますよ。」とご教授された。)それを実施したまでです。
、
平成28年5月2日(月)DW 76.5Kgとし、更に100mL分除水を甘くして透析を開始しましたが、最高血圧値が、透析3時間経過後110台を切りました
ので、更に除水量から200mL分残しました。実質 DW 76.8Kgで透析を終えましたが、その日の推定体内水分量は、533mL/Kgとなったようです。
透析最終時 寝た状態での最高血圧は、110台でしたが、半身に起きての最高血圧は、100台の後半。その日は、やや体調がすぐれず、翌日の朝も
最高血圧は、100台の後半でした。午後からは、110台に落ち着いてきて体調も良くなりました。
まだ、除水のし過ぎなのかも知れない状況です。次回 5月4日(水)の透析では、実質DW
77.0Kgでもいいのかも知れません。4日(水)実質DW
77.
1Kgにて透析。やっと透析後の血圧値が110台を維持するようになりました。
平成28年5月5日(木) 朝一番の血圧 118 78 脈拍数 68であり、体調は良い。8時頃 血圧 121 68 9時頃 121 75 脈拍 71と順調。
DW 77.0Kgは現在では妥当でありましょう。ドライな体に水分を補給するには、ドライにさせた期間分だけ少しずつ回復させる必要がありましょうか。
そして、付いてしまった体内脂肪分(約2Kg相当)を運動にて燃焼させ、体重を絞る事が肝要かと。体調が悪い時には、体を動かそうとする意欲は失せ
てしまいますから。
やっと5月5日(木)風もおさまり、体調も良いので垣根の選定をしました。午前9時〜午前11時過ぎまでヘッジトリマと選定ばさみにて枝打ち等を行い、
やや風も出てきて暑くなりましたので休憩して、残りは午後 日が陰ってからやろうと家に入り、血圧計で計ってみました。
午前11時20分頃の血圧値 117 73 脈拍 72でありました。体調はそれ程悪くはなっていませんが、腰が痛くなりシップ薬を貼るはめになりました。
5月5日(木)の 就寝前 血圧値 128 73 脈拍 72であり、体を動かせば体内に毒素は、徐々に溜まり、私はまだ排尿をしていますので就寝前まで
には、約400ml程度は出ております。少しは毒素も排出しているでしょうが、通常の透析患者のように血圧値は、上がっていくようになりました。体調は良
いようです。