私にとっての高血流透析の課題と対応
1.はじめに
私は、HDF透析、長時間透析(私にとっては。)、高血流透析と三拍子揃った恵まれた環境で透析を
受けております。
これも、当医院のDrはじめ看護士さんの活動に支えられていると言えましょう。
私のDWは、80.8Kg。まあ分かりやすく 80Kgと仮定し、適正透析血液流量は、体重の1.5倍と
は、聞き及んでおります。
とすれば、80Kg×1000=80000gでしょうか。(80000×1.5)÷(5時間×60)=400ml/分
となりましょうか。
今現在の私の透析環境は、HDF 前希釈10ℓ/時の5時間透析。血液回路は、日機装の通常タイプ
(Drの言い方ですと、当医院への特注であるとか。私の聞き間違いでなければですが・・。)、ダイアラ
イザーは、平成24年5月から、ニプロ MFX-25s
eco に変更されたかと。それ以前は、ニプロ PES
-25SEαでありました。針は、16Gであります。
現在、血流量は、12月5日現在 320ml/分まで上げております。が、2週に1回行われる血液検査
では、Ht/Hb共に現状を維持しており、下降傾向ではありません。エスポは、現在週 750を2回(月・
金曜日)投与であります。Dr曰く、「エスポで、Ht/Hbが維持できれば、少々の残血は、問題にならない
のでは。」と。「血流を上げれば、透析効率がよくなる事は承知していますし、血液回路も変更を要しない
し、現状のままでいいのでは。」とも言われてみえます。残血が気になるようであれば、ヘパリンで対処す
るが最善策でしょう。とこのように話してみえます。血液流量も、350ml/分までは、可という判断を頂い
ております。
あとは、患者サイドで、残血を黙認しつつ、血液流量を上げて、透析効率を追求する道しかこの医院で
はないようです。
10年先、20年先を見据えるなら、出来るだけ透析効率を上げる方が、ベターであろうとは思いますし、
長期透析患者について回る合併症を出来るだけ回避する道であろうと漠然と考えてはいます。
2-0.現在までの透析結果 (血液検査からみる透析状況)
詳しい事は、拙稿 私の透析血液検査データの記録に譲り、最近の血液検査結果のみ記載させて頂き
ます。
透析後10年過ぎから顕著になる透析アミロイドーシスの元凶 B2-MG値は、今の所(透析暦 8年目)H
24/10/22では、透析前値 19.1 透析後値 4.0であり、何とか20以下に保っています。血液流量が、
305ml/分の時であります。
早くから高血液流量の透析を実践されてみえます医院では、300以上400,500の方もみえるようです
が、そこのDrからは、私のDW
80.8Kgであれば、6〜7時間、血流量は、400〜500が推奨されますとも内
々聞きました。
その時、K カリウム値が、透析後、低くならないようにとも言われた。そうした具体的な事柄は、以下のよ
うでありました。
「
透析後の電解質,特にカリウムは非常に重要なポイントです.
一般の透析液のカリウム濃度は2.0mEq/Lの物が殆どです.
このカリウム濃度で『充分な透析』を行いますと 透析後の患者血液のカリウム濃度は2.5mEq/L程度まで
低下するでしょう.
カリウムの正常下限は 3.5mEq/Lです. 3.0mEq/L程度なら大して問題は無いでしょうが3.0を下回ると,
だるい等の感覚と不整脈,低血圧などが起きる可能性が有ります.
そして, この 低カリウムによる症状を 『透析やりすぎ』と 誤解,勘違いされている可能性が大です.
ということで, 『充分なHD』を行う為には透析液のカリウム濃度が2.0 mEq/Lでは低すぎるのです。」と。
お陰さまで、私のカリウム値は、透析前 4.1 後 3.2で、透析後のK値は、3.0を下回らないで推移
しております。Kt/V値は、1.82 (平成24年11月19日現在 透析暦 8年目)であり、目標としていま
す2.0にはあと一歩の所まできております。
いったい、高血流透析の先進医院では、どのような血液回路や、ダイアライザーを使ってみえるのでしょう
か。ご教示頂けるのであれば、お教え下さると有りがたいのですが・・・。
2-1.平成25(2013)年3月の状況
血液検査データ H25/3/4 血液検査データ H 25/3 /25
血液検査データ
透析前 透析後 透析前 透析後
尿素窒素(mg/dl) 60 13
尿素窒素
54
11
クレアチニン(〃) 10.99 3.26
クレアチニン
11.48 3.05
カリウム(mEq/l)
4.5
3.4 カリウム
4.3
3.2
カルシュム(mg/dl) 8.7 10.4
カルシュウム
9.0
10.0
リン (〃) 4.9 2.1
リン
4.3
2.0
尿酸 10.1 1.5
尿酸 7.5
1.2
ヘモグロビン(g/dl) 11.2
ヘモグロビン 11.0
ヘマトクリット 34.0
ヘマトクリット 33.9
i-PTH
136 i-PTH
163
Kt/v値 1.76
Kt/v値 1.80
QB 340 QD 600に近い
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー ニプロ MFX-25s
eco
針 16G 5時間透析 補液 10リットル/時
H24/10/22
H25/2/18
H25/6/17
h25/10/21 h26/1/6
H26/1/20
透析前 B2-MG
19.1 18.0 17.1
18.0 19.1
19.5
透析後 〃
4.0 3.5
3.2 2.9 3.2
3.0
簡易除去率
79.1% 80.1%
81.3% 83.8%
83.2%
84.6%
5時間透析 HDF透析10ℓ/時 HDF透析 〃
HDF透析〃 HDF透析〃 HDF透析8ℓ/時 HDF透析 〃
QB(透析血流) 305 335 355 375 390 390
針 16G 16G 15G 15G 15G 15G
Kt/v値 1.84 1.78 1.92 2.06 2.09 2.02
H26/2/17
H26/6/23
透析前 B2-MG 20.1 19.4
透析後 〃
3.4 3.3
簡易除去率
83.1%
83.0%
5時間透析 HDF透析8ℓ/時 6時間HDF10ℓ/時
QB(透析血流) 395 340
針 15G 15G
Kt/v値 2.03 2.46
平成25(2013)年2月18日現在、限りなくKt/v値を2.0に近づけつつあると言えましょうか。QB(透析血流)も限りな
く、400ml/分に近づきつつあり、現在 335ml/分であります。
B2-MG値も、目標としております 20.0以下を辛うじて保っております。もしこのQBを上げなかったら、B2-MG値は、
どのように推移していたでありましょうか。恐ろしいものを感じます。
これで、QBは、350ml/分で頭打ちとなる可能性が高い。それ以後のB2-MGの推移が、恐ろしい。やはり透析アミロイ
ドーシスは、避けられない運命でありましょう。今年で、透析9年目となり、10年目は目前。たいてい透析アミロイドーシス
は、10年目以降から出てくるという。さて、私の場合は、何年目以降から出現してくるのでしょうか。( 平成25年2月23
日 記載 )
以上が、平成25年 現在の私の状況であります。透析血液流量は、平成25年4月では、345ml/分であります。5月
には、最高値の350ml/分となり、頭打ち状態となるやも。
となれば、Kt/v値も1.80以上は、望めないかもしれません。透析時間は、現病院では、5時間が限度。残るは、針を
15Gとする道のみ。現在では、当医院では、15Gの在庫はなく、看護士さん達・機械技師さんも、15Gについては、未体
験ゾーンであり、患者に至っては、まったく・・。これは、一度自分自身で、確かめる必要がありそうと考えました。
幸い、遠くの透析病院では、15Gのみではない、透析時間の6〜7時間、透析血液流量 400〜500ml/分を実践し
てみえるようで、臨時の透析をお願いしましたところ、快くお受けいただけ5月の中旬頃になりそうであります。
そこでは、こちらの透析病院の状況とほぼ同じで、針のみ15Gにして頂いて、その透析時に前後の血液を取って頂き、
簡単な検査をして頂けたらと考えています。Drからは、簡単な検査ならいたしますが、検査結果は、後日になりますが、
よろしいでしょうか。とも言われております。それで、充分であります。当医院での可能性のある透析条件での結果が、分
かれば、お願いし易いでしょうから・・・。それと、当病院関係者の視察を許可して頂ければとも密かに考えてもおります。
( 平成25年5月11日〜14日の島根・鳥取旅行を兼ねた島根県松江市松江腎クリニックの透析を受けるを含めた旅
行前の記述 )
血液検査データ H25/ 6/ 3 血液検査データ H 25/ 6 /17
血液検査データ
透析前 透析後 透析前 透析後
尿素窒素(mg/dl) 59.9 11.7 尿素窒素
56.4 10.6
クレアチニン(〃)
11.57
2.88 クレアチニン
10.67
2.60
カリウム(mEq/l) 4.5 3.1
カリウム
4.4
3.1
カルシュム(mg/dl) 8.5 9.6
カルシュウム
8.7
9.3
リン (〃) 5.1 2.2 リン
4.4 1.9
尿酸 9.9 1.4 尿酸 8.4
1.1
ヘモグロビン(g/dl) 10.6
ヘモグロビン 10.5
ヘマトクリット 32.2
ヘマトクリット 31.7
B2MG
17.1
3.2
i-PTH
117
i-PTH 116
Kt/v値 1.86 Kt/v値 1.92
QB 355 QD 600
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー ニプロ MFX-25s
針のみ 15Gに変更
針 16G 5時間透析 補液 10リットル/時
平成25年6月7日(金)、技師さんから15Gの針が、入荷しましたと聞き、この日が、当医院にて、記念すべき第1回目の
鉄針15Gの使用日となりました。既に私は、前回他医院にて経験しておりますので、16Gも、15Gもたいして変わらないと
思っておりますが、ここの病院スタッフには、未知の領分であり、やや緊張してみえたのかも知れません。
これまでの経験の上に立って、多くのナースさんが、この15Gの針を経験し、腕をみがいて欲しいと思いました。私が、知
る高血流の透析病院では、15Gの針は、必要アイテムとか。院長自ら経験豊富なスタッフ数名に絞って、患者さんに針を射
してみえるようです。誰でもが、射せる針ではないという事かなと推察いたしました。このことは、私が知った、2つの透析病院
の事柄からではあります。
また、血液流量も、350ml/分以上も可という前向きな方針も出して頂け、感謝であります。( 平成25年6月8日 記載 )
やはり、16Gの針から15Gの針へ変えた途端、明らかなKt/v値の変化が出たようです。QB値は、変えておりませんので、
変わったのは針の太さのみ、かって、17G−>16G移行時も、QB値等々針以外変えなかった時、明らかなKt/v値の変化
があった。勿論よい方向への変化ではあります。Drからは、いくつまで上げますかと問われましたので、Kt/v値が、2.0を
超えるまでは挑戦したいのです。と、答えております。これでも、私の腎臓の本来の働きを100%とすれば、30%強位でし
ょうか。せめて、これ位までは、透析効率を上げていたいとは思います。とすれば、370〜380のQB値でしょうか。
多くの患者さんは、時間は短い方を好みます。最近、当透析医院の月・水・金の夜の部の患者さんは、QB値300の患者
さんが、多くなっているようです。やはり、動けるようになるし、透析が、楽になるという事が実感できるからでしょうか。
また、病院関係者でなく患者さんが、自ら病室内で言われますので、聞き耳ずきんよろしく、伝播したのでしょう。
( 平成25年6月23日 記載 )
2-2.平成25(2013)年7月の状況
血液検査データ H25/ 7/ 8 血液検査データ H 25/ 7 /22
血液検査データ
透析前 透析後 透析前 透析後
尿素窒素(mg/dl)
54.7 9.4 尿素窒素 59.2
10.3
クレアチニン(〃) 10.88 2.63 クレアチニン 10.84
2.61
カリウム(mEq/l) 4.3 3.4
カリウム 4.7
3.4
カルシュム(mg/dl) 9.2 10.2 カルシュウム
9.1
10.2
リン (〃) 3.8 2.0 リン 4.7
2.4
尿酸 9.4 1.1 尿酸 9.4
1.3
アルブミン値
4.0
ヘモグロビン(g/dl) 10.9
ヘモグロビン 11.7
ヘマトクリット 34.1 ヘマトクリット
34.6
血糖値
106
i-PTH
115
i-PTH 125
Kt/v値 2.0
Kt/v値 2.04
QB 360 QD 600
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー ニプロ MFX-25s
針 15G 5時間透析 補液 10リットル/時
目標としていたKt/v値が、とうとう2.0に到達しました。(正確には、1.99であり、四捨五入すると2.0かと。)血流
量 360ml/分 針 15G 透析液流量 限りなく600に近い数値。5時間透析の結果であります。
7月の透析前体重 79.8Kg 透析後体重 78.7Kg。DWは、公式 79.0Kgですが、私自身が、独自に考えてい
る私称DWは、78.5Kg。これでもまだ甘いのかも知れません。
6月のレントゲン撮影で、右肺下が、尖って写らず、丸くなっている。水がたまっているのか、Drによれば、肺に水が溜ま
っている疑いありとか。6月のDWは、公式には、80.0Kgでありましたが、除水時に、更に400gを加えて透析をしていま
した。
3月の時点では、レントゲンには綺麗に写っていた。その3月には、CT検査結果から、内臓脂肪数値が、やや高く、今後
4〜5kgの体重減と運動(歩行等)を45分間以上の宣告を受けていました。3〜6月まで、炭水化物量を一日150g程減らし、
たんぱく質は、以前と変わらない程度摂取して、運動は、3月頃より、やや多めにし、歩行時間も50分程にして3ヶ月過ごし
ました。当然、透析前に測る体重は、徐々に減少していきました。
病院側は、3ヶ月に一回しかレントゲンを取りませんので、ナースさんも、患者のDWについて、確たる心象が得られず、
適切なDWの提示は出来かねてみえたのでしょう。特に病院側からこのようにしましょうとは、一度も言われませんでした。
私の方で、そのつど除水量を加減しておりました。時々は、ナースさんにレントゲンを月1回にと言っておりましたが、かな
り前にDrから、レントゲンは、3ヶ月でと病室で釘を刺され、それ以後は、そうした要望も差し控えておりました。案の定、肺
に水が溜まる事態となった可能性が高かったようです。
が、7月再度お願いをしましたら、レントゲンを取って頂け、やはり、まだ右肺下は、丸いまま。Drの診断は、「カルシュウ
ム沈着による石灰化でしょう。」 と。まだ、足が攣ったり、声がかすれる症状は出ておりません。ひょっとすると、DWは、7
8.0Kgでも可なのかも知れないと密かに思っておりました。
この診断に、私は、咄嗟に、「すみませんが、今の事の診断書をお願いします。」と言ってしまいました。そして、次の透析
時には、いつからこのような症状になったのかと思い、Drにお聞きしますと、私の聞き間違いでなければ、「肺が正常な状態
は、10月までで、それ以後、肺に水が溜まり、炎症を起こし、カルシュウムが肺に沈着、血管の石灰化ではありませんから、
日にちが経てば、無くなっていくでしょう。」と。また、「DWも変更する必要はありません。」と言われたかと。診断書は、私が
申し出た当日に頂いております。
Drの言われた事は、「私の肺は、前の年の10月からずっと水が、溜まった状態であり、6月まで、何ら対処もされなかった
という事でありましょうか。レントゲンは、3ヶ月毎にして頂けますが、患者には、レントゲンに問題も無ければ、特に言及は
なかったか。」と。
やはり、レントゲンは、指針にもあるように月 1回のペースで撮影して頂いた方が、ベターではないかと私自身は思いま
した。
そして、レントゲンを取った時には、どのような状況であるのか、写真も提示されながら説明をして欲しいと思いますし、心
臓の大きさも、患者から聞かない限りお答えになりませんので、そうした点の改善も考慮して頂きたいとは思っております。
( いくら多くの患者さんが、知ろうとされなくても、Drからは、数値を告知して頂き、又その数値の意味にもコメントして頂け
れば、患者にとっては、このうえない事でありましょう。Drとしては、分かってみえる事でしょうが、なにぶん、一人の医者で
外来の内科・外科・透析の全てをみてみえますから、現状は、むつかしい事なのかも知れません。しかし、 こうした行為に
対しては、透析診療報酬の点数に入れられているのではと思います。拙稿 私の1ヶ月にかかる 透析費用について
を
参考までに参照頂ければ幸いです。)
B2-MG値は、当医院では、4ヶ月毎に調べて頂けております。この数値は、透析前 20以下が望ましいと言われている
ようです。
幸いな事に、私の数値は、20以下で推移しており、B2−MGによる後遺症は、まだ出現しておりません。
健康な人で、血中B2ーMG値は、0.5〜2.0μg/mlのようです。私の透析後の数値は、3.2μg/mlが、最高値。もう
少し血流を上げれば、一瞬ではありますが、健康人と同じ数値になりましょうか。
こうした透析前・後のB2−MG値を限りなく低下させ、健康人の数値に近づければ、B2−MGによる後遺症の発症を
遅らせられるのではないかと漠然と考えています。( H25/7/10 記載その後、7/17にも加筆記載 )
高血流透析と同時に、長時間透析を願う患者さんもいる事は、確かなようです。長時間透析を行う透析病院は、数が
少ないのも現実。それ故、高血流透析が、現実的なのもまた事実でありましょう。
所で、長時間透析とは、どのような透析を言うのでしょうか。かもめクリニック Dr金田 浩氏は、「長時間透析とは、
週3回 1回6時間以上(週18時間以上)か、または、週4回 1回5時間以上(隔日透析では、週合計17.5時間以上)
の透析と規定されているようです。( この規定では、私の透析は、週15時間ですので、該当はしません。 )
こうした長時間透析のメリットは、@ 高血圧の正常化 A 栄養失調の改善を挙げておられ、デメリットとして、@ 肥
満傾向を指摘され、更にA 治療拘束時間の延長を挙げてみえました。
かもめクリニックのDrでなくても、私自身、透析を開始して3年間で、すっかり肥満化し、長時間透析の範疇に入らない
透析でもです。ましてや、さらなる進んだ透析を受けた場合、更なる肥満傾向に陥りやすい事は、想像に難くない。そうし
た生の声が、下記のHTmlに、記載されているようです。
インターネット上で、長時間透析をされている方々の生の声を知る所がありました。九州医事新報・中四国医事新報な
る所でしょうか、http://k-ijishinpo.jp/article/2010/201012/000096.html 上に記載されていました。参照されれば、うらや
ましいと思ってしまいます。そういう私もその一人ではあります。
自分の住む地域で、通院可能な施設があれば・・。と思います。( 平成25年7月19日 記載 )
平成25年7月18日(木)に、通院している歯科で、右鼻腔下近辺に、指で押すと痛みがあり、調べて頂きました。数ヶ
月前に右鼻腔下の歯が取れ、歯科で直して頂いた時、歯の根元のレントゲンを取ると黒い影があり、膿のような塊が見
つかっていた。これが拡大して行って、鼻の空洞に菌が入ると厄介だと知人に聞いていましたので、歯科の院長先生に
相談すると、確かにこの先そうした事に気をつけないととも言われていた。
そうした矢先、右側の鼻の下側を指で押すと痛みがあり、左側の鼻の下は、指で押しても何らの感覚もなかった。心配
になり、7月18日に歯科を訪れ、相談すると、膿を取る手術は、さして難しい事ではありませんが、貴方は透析をされて
いますから、市民病院のようなところでされた方が良いのではと、紹介状を書いて貰っていた。平成25年7月23日(火)
に、その紹介状を持って、春日井市民病院口腔外科を受診しました。
そこの先生は、以前抜歯をして頂いた先生であり、私はまったく覚えていませんでしたが、Drは、私の事を覚えていて
下さったのか、手術はさほど難しくはありませんが、入院されてこちらで透析されますかと聞かれましたので、即座にそ
のようにとお願いいたしました。
結局、入院の為の血液検査・心電図・肺のレントゲン等々を取りました。本来は、肺のレントゲンの詳細は、担当Drか
ら聞く事なのでしょうが、早く知りたかったので、「スミマセン、右肺下は、尖って写っていますでしょうか。」とレントゲンを
取られた技師さんに聞いてしまいました。困った顔をされましたが、直ぐに「きれいに写っていますよ。」と答えて頂けまし
た。これで、すっきりいたしました。
7月早々にレントゲンを取ってから、20日間位経ったのでしょうか。DW 79.0Kgより毎回0.5Kg程度多めに除水
をした結果でしょうか。現時点での私にとっての適切なDWは、78.5Kg である事がはっきりしたという事でしょうか。
( 平成25年7月23日 春日井市民病院から帰ってきて記載いたしました。 )
7月26日(木)の透析時には、ナースさんが、Drに、DWを78.5Kgにいたしましょうか。と病室でお聞きになりました。
「そうですね。」とDr。7月早々のレントゲン撮影後の診断時の言葉は、何であったのか。透析については、これという方
策のないのが、実情。ただ、指針となる勧告は、ありましょうが・・・。
直る見込みのない透析治療。延命治療であるが故に、どのようにでも出来る治療ではありましょうか。そこの病院長の腹
積もり一つで、治療方針は、決められているのでしょう。
最後の一線は、患者の自己責任で・・・。となりましょうか。( 平成25年7月29日 記載 )/
Drのご配慮もあり、血液流量も、350ml/分以上も可というお言葉が頂け、平成25(2013)年12月現在385ml/分ま
で上げております。その透析血液検査結果は、以下のようであります。
血液検査データ H25/ 12/ 2
血液検査データ H 25/ 12/ 16
血液検査データ
透析前 透析後 透析前 透析後
尿素窒素(mg/dl) 61.5
10.3 尿素窒素
69.2 12.0
クレアチニン(〃) 11.33 2.75
クレアチニン
11.43 2.78
カリウム(mEq/l) 4.4
3.2
カリウム 4.2
3.3
カルシュム(mg/dl) 8.8
10.1 カルシュウム 9.6(補正) 10.2
リン (〃) 4.3
1.9 リン 5.3
2.1
尿酸 8.5
1.1 尿酸 8.7
1.2
ヘモグロビン(g/dl) 11.2 ヘモグロビン 11.2
ヘマトクリット 33.1
ヘマトクリット
33.6
アルブミン値
3.7
i-PTH
117
i-PTH 120
血糖値
129
Kt/v値 2.10
Kt/v値 2.06
QB
385 QD 600
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー ニプロ MFX-25s
針 15G 5時間透析 補液 10リットル/時
この年の5月、高血流・長時間HDF透析の先進透析病院である松江の腎クリニックで、透析を受けました。後日、透析
データが送られてきました。
BUN(尿素窒素)の除去率についてコメントが付されていました。
当日の私のBUN(前値) 55.1 BUN(後値) 11.6 除去率 79.1と。コメントとして、松江の目安は、80%超、
実質 平均では90%位と記されていました。
この12月の透析では、私のBUNの除去率は、簡易計算でありますが、83.3%と82.7%であり、かなり良くなってい
ます。
併せまして、Kt/v値についても 5月の当日の私の数値は、1.77(残腎機能が多いので参考値と記されていました。)
コメントとして、松江の平均値は、2.5以上とか。
12月中の私のKt/V値は、2.10 2.06であります。ややアルブミン値が下がり気味。年が明けた1月からは、補液量
を10ℓ少なくした8ℓ/時(5時間透析)に変更を交渉中。アルブミン値の減少を抑え、尚且つB2-MG値も現状の維持を図り
たく思っております。(平成25年12月末頃記載)
年は変わり平成26年1月と2月においては、B2-MG検査をして頂けました。前希釈用補液量を時間当たり2ℓ程下げた
透析に変更しましたが、アルブミン値には、さしたる兆候はなく、まだ下降傾向かと。B2-MG値については、透析前値 20
を越えるようになりましたし、透析後値も、2.9を越え、3以上を記録し、やはり除去の低下傾向が見て取れます。当然と言
えば、当然でありましょう。もう少し様子を見ることが必要かと。Kt/v値は、横ばいかと。(平成26年2月末 記載)
平成26年5月より夜透析にかわり、それに伴って透析時間は、5時間ー>6時間へ。血流量は、400−>330へ。
更に透析効果が上昇したのではないかと。長時間透析と言える範疇に入ってきたのではないでしょうか。詳しくは、透析デ
ータ No.6・7にて参照下さい。
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