血圧降下剤の透析患者の使用めど

           1.はじめに
              透析導入をし始めてから直ぐ血圧降下剤(デオバン錠)を服用していたようです。この錠剤が、新聞紙上で問題になり、使用を中止しました。
              その代りの錠剤として、プロブレス錠(最小の粒)に切り替えた(平成25年8月頃)とたん、血圧値が、急激に低下しましたので、中断して以
             来ずっと降下剤は、服用しないできていました。

               血圧値も透析前には、最高 130〜140台 最低 80台であり、特に問題はないのかなと推測しておりました。
               平成28(2016)年9月頃 朝の血圧値が、最高で160台を示すようになり、体を動かしていると低下し、透析前には、130〜140台には
              なっている。主治医に、話しますと「夜が一番血圧は高くなる。」とか。私は、血圧降下剤の使用についてDrの考えを聞こうと思った質問でした
              が、特に降下剤の使用云々は、言われなかった。(結局 血圧降下剤は、平成25年8月〜平成30年3月までは使用していない事になります。)

           2.血圧降下剤の使用めど
              某Drが運営されている掲示板に質問をした。その時の返答は、http://www.hdf.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=34764#34764 でした。
              「血圧は、早朝が一番高くなる事が多いようです。HD患者の場合は、水のたまり具合でも血圧が変動しますので、悩ましいですね。
               当院の患者で降圧剤を使用していないケースは極わずかです。積極的に降圧しています。」でした。

              しかし、その当時、私は、この血圧値は、一時的な高値であり、様子を見ておこうと血圧降下剤の使用へと進まなかった。主治医のDrもそうし
             た働きかけもありませんでしたから。

              平成30(2018)年3月、心エコーが実施されました。何気なしに、心臓の大動脈弁の弁口面積が、1平方センチメートル以下になると心臓に
             異変が起こっているという事を知りました。それで、エコーの技師さんに当院のエコーでは、大動脈弁の広さは分かりますかとお聞きすると、
             即座に「分かりますよ。」と返答が返ってきた。教えてほしい旨伝えました。

              検査が終わり、身支度を終えましたので、お聞きすると、「5.3mmでしたよ。」と。「え。5.64mm以下ですか。」びっくりしてしまいました。
              今年以前の数値をお聞きしましたが、当院では、記録していないとの事。理由を差し支えなければ教えて欲しい旨言いますと、前任者も
             されていなかったからと答えられた。
              エコー検査の事も当日の回診でDrから伝えられた。「変わりありませんよ。」でした。

              心臓に何らかの変化が起こっているのではという事から、自ら調べたり、聞いたりして、「大動脈弁狭窄症」の可能性を推測するに至りました。

          3.心臓の異変?
                             心臓の弁は、加齢で、硬くなるとか。高血圧は、心臓の筋肉に負担をかけるとか、更に弁の石灰化が重症化に拍車をかけるとか。加齢は、仕方
            が無いにしても、高血圧や弁の石灰化は出来るだけ阻止しなくてはいけなかった。
             血圧降下剤は、平成25年〜平成30年まで服用していない。僅か5年間ではありますが、心臓に負担をかけていた可能性が高い。さすがに心臓も
            負担に耐え兼ねてきたのでしょうか。

             (透析患者は、血圧値 最高 130台 最低 80台で推移するような血圧コントロールが望ましいとか。血圧降下剤には、体へのデメリットがあるよ
             うですが、血圧値を上記数値でコントロールしないと透析患者は、体へのデメリットがあったのでしょう。どちらを選ぶのかは悩ましい事ではありま
             すが・・・。)

             一度循環器内科の専門医にかかる必要がありそうです。当院Drからは、心臓については、特に問題があるような所見を聞いていませんが・・・。
   
             参考 CKD患者に於ける高血圧降圧薬について 2014年報告
                 https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/73/1/73_8/_pdf   参照されたい。

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