借りた畑での農業体験 No.1

            1.はじめに
               我が家での菜園規模では、なかなか思うようにならず、幸い近所の方が、畑地を借りてされていま
              したので、相談すると、「借りられるように言ってあげましょうか。」と親切に対応して頂け、借りる事が、
              出来ました。

               最初は、欲張らず3畝分ではじめました。この畑地は、池ノ内地内に在り、我が家からは、車で数分
              の所であり、ついでに水田もしませんか。とも言われましたが、畑のみにしました。

               その畑 1枚は、横数m縦7・80m位のかなり大きな規模です。やや西側に下り気味に立地しており、
              隣は、同じように借りて農業をされているおばあさんでしたが、翌年には、その作業を断念し、返されま
              した。

               次の方は、地主さんに信頼がある方のようで、機械を使い、起こす事をされ、私が借りている隣の畑
              地も、ついでに機械を使って耕したり、分からない事を聞けば、指導して頂ける方で、在り難い事であり
              ます。
               私が借りて、平成26年で、3・4年経ったでしょうか。

            2.1年目の畑地の農業
               この畑には、我が家の菜園で栽培していた玉葱(たまねぎ)を全てこちらに移し、我が家の菜園では、
              菜っ葉類を重点的に宛てる事が出来るようになりました。借りたのは、6月頃だったでしょうか。さつま
              いもを植え、さつまいもの収穫後、玉葱苗を植えました。さつまいもは、子供の頃よく食した金時芋の苗
              にしました。

               3畝全て、さつまいもではなく、1畝分は、かって我が家で失敗したなすの栽培を試みました。やや幅の
              広い高畝にし、なす苗の接木した物を4本購入。肥料は、定植後、なすとナスの間にスコップで穴を開け
              鶏糞やら菜種油粕肥料をたっぷり入れ、地面からの水分の蒸発を押さえようと、隣の方から、廃棄用の
              麻袋を分けてもらい、地面に置きました。良い苗であったのか、すくすく成長し、枝を3本にして、様子を
              みました。
               なすは、受粉する必要がないようで、こんな言葉を耳にした。「親の意見となすびの花は、万に一つも無
              駄が無い。」と。親の意見は、別としても、花は、人工授粉しなくても、全て結実するようです。最初の頃の
              なすは、柔らかく、食してもおいしいかった。
               
               しかし、徐々に固いナスの実になり、あまりおいしくなくなった。その後こうしたなすは、畑の肥やしにして
              しまいました。夏の終わり頃には、秋茄子を手に入れようと、ナスの枝に強い選定をし、実りを待ちました。
               「秋茄子は、嫁に食わすな。」という言葉を知り、どうして嫁に食わさないだろうと思いましたが、深くは考え
              ませんでした。

               とあるインターネットサイトでのベストアンサーに、次のような解答があったかと。
               {一般的には「憎らしい嫁にはもったいない」という意味で使われ、同趣旨のことわざに「秋かます嫁に
              食わすな」「秋鯖嫁に食わすな」「五月蕨(ごがつわらび)は嫁に食わすな」があり、いずれも嫁いびりの句
              であることから、封建的な家族制度の中で生まれた言葉のようである。
               「体を冷やすから」や「子種を心配して」というのは、嫁に対する姑の良いわけから生まれたのかもしれな
              い。}と。詳しくは、http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1219000192 を参照されたい。

               夏の盛りのナスは、さわってみて柔肌のように柔らかさがあれば、とてもおいしい。秋茄子は、ほとんど、
              触れば、柔らかいナスが多く収穫できるかと。でも、後半に近づくにつれ、固くなっていくようです。

             ・ 平成25年の作物
                平成23年秋頃には、3畝であった畝は、更に手を伸ばしていき、玉葱 3畝。イチゴ 1畝。菊 2畝。ソ
               ラマメ 1畝。長ネギ 1畝になった。計8畝まで広がっていっています。
                玉葱は、5月中旬頃収穫。家に持ち帰り、じくの部分がしんなりするまで天日にて乾燥。その後じくを切り
               3〜4玉ずつビニール紐で縛り、駐車場の屋根裏に鉄パイプの長い筒を置いて吊るし、翌年の3月頃まで
               に無くなります。200玉程度でしょうか。しかし、2月末頃から、収穫して吊るしておいた玉葱から芽が出て
               くるようになり、早稲の玉葱苗であったからでしょう。今年は、極晩生の玉葱苗を100ヶ、中早稲の玉葱苗
               で、挑戦してみようと思います。

                玉葱の肥料やりは、早稲であれば、2月まで、晩生でも遅くても3月まで。月に1回程度玉葱苗の間に少
               量ずつ移植ごてにて散布。春になって暖かくなるにつれぐんぐん成長。玉葱のじくが自然と折れ曲がるよう
               になる頃が収穫時期であるようです。

                ソラマメも、寒い冬場にじっと耐え、暖かくなるにつれ、ぐんぐん成長。花が咲き始めると一気に咲きそろい
               花が枯れる頃結実していきます。花は、枯れると黒ずんで、汚いですが、その後鞘が枯れた花を持ち上げる
               ように最初空に向かって斜め上を向いて成長。成熟する頃には、鞘は空を向いていたのが、下向きになり、
               その頃が、収穫時期かと。(まるで、男性のある物と同様でありますが、それが、終わりかと。)鞘が空に向か
               って大きくなっていくから 空豆 と命名されたのかも知れません。

                いちごは、我が家の庭先に知人から頂いた物が自然と増えていて、その苗を借りた畑に移植。5月頃から
               ほぼ毎日、1パック位は収穫していました。鳥よけの粗い目のネットをお隣の方からお借りし、被せました。
                花が咲き始めて、青い実が出来始めた頃に被せ、鳥よけとしました。お陰で殆ど被害に遭いませんでした。
                ここ1・2年は、イチゴの収穫後、そのままにして、夏を過ごさせ、冬場の前に、新しくランナーにて出来た苗
               を移植して、冬を過ごさせるようにしております。勿論場所を替えて定植しております。

                味は、スーパーの物と比べるとやや落ちますし、大きさも小ぶりでありますが、何といっても手間だけの品で
               あり、重宝しております。長ネギ苗も貰い物。翌年にも残る量であり、2年物となっております。

              ・ 夏野菜への取り組み
                 玉葱の収穫後、肥料をまいて耕し、1畝は、なすの苗を4本(長なす 2、米ナス 1、白なす 1)購入し、定
                植。接木の苗でなく、普通の苗で挑戦。1ヶ 65円だったかと。

                 お隣のナスは、接木のようで、初発は接木でない苗は、見劣りしていましたが、成長し始めると、次第にそ
                の差は無くなっていきました。接木でなくてもそれなりに成長し、実を付けました。流石に米ナスは、花も少な
                ければ、結実して、成熟するまでに時間がかかり、秋の終わり頃までには、数個強しか食せなかった。
                 しかし、それ以外は、いやと言うほど取れ、触って固いと思われるナスは、その場で廃棄。畑の肥やしにしま
                した。全体が紫の濃い色であればよいのですが、なかには、一部分紫色になら無い物も出来、即廃棄。
                 知り合いの方にもお裾分け致しました。取れすぎましたので。

                 畝は、幅の広い高畝にして、根を張りやすく、夏の暑さに負けないよう、畝の表面には、麻袋を被せ、水分
                の蒸発を極力押さえました。当然夏の終わり頃には、強いナスの枝の選定をし、秋に臨みました。

                 残り2畝は、今まで作っていなかったトウモロコシを育てました。お隣の更にお隣畑の方から、トウモロコシ
                の苗(種から育てた苗)のあまった物が頂け、私自身で、種から育てたアメリカ原産のトウモロコシの苗を合
                わせて8本×3列=24本の苗を植えました。
                 聞けば、トウモロコシは、肥料食いで、相当の量を与えないといけないとか、畑の養分を殆ど吸い取るよう
                で、これは、実以外は、全て枯れたら畑の底に埋めて、肥料としないといけないと思いました。

                 農薬を使用しないので、トウモロコシの実も虫に食べられていましたが、全面ではなかった。それでも、一
                つの苗で、多くて2本。まったく取れない苗もありました。20本弱のトウモロコシ(もろこし)を食せました。実は
                市販品の粒より弱冠小粒ではありますが、全面にびっしり粒が付いている物も収穫出来ました。

                 トウモロコシの枝は、枯れるまで畑に放置しておきました。そろそろ抜いて畑を耕そうと行けば、お隣の方が、
                とうもろこしの枝を除けて、機械で耕して下さったようで、きれいに幅広の2畝が出来ていました。感謝感謝であ
                ります。

                 表面には、肥料を施し耕し、早速枯れたトウモロコシの枝をそれぞれの畝の真ん中部分に埋め込み、石灰を
                撒いて、秋野菜の準備を致しました。

                 その畝には、玉葱苗を植えました。(中早稲 100ヶと極晩生 100ヶ)そして、残った畝には、聖護院大根
                の種を蒔き、12月・1月と収穫し、おでん用・おろし大根用・けんちん汁用・お隣さんへのお裾分け用として、使
                いました。一部次の種用としてまだ畑で花を咲かせています。
                 そして、大根収穫後の畝の中央に、肥料を混ぜて起こし、1週間後に、我が家で食べ切れなかった春ジャガ
                イモを種芋として丸ごと浅めに植え込みました。順次両脇の土を芽が伸び次第かけていく事としょうと考えてい
                ます。

                 秋茄子も終わり、ナス畝は、耕し、まだ生しいナスの枝を無造作に引き裂き、順次畝の底にいれ、土を被せ
                ていきました。ナスの枝は、全て畝の底。肥料としました。
                 その畝には、5月頃のいちごの新しく出来た新芽が、成長していますので、その苗を移植。来年の5月頃、収
                                    穫出来るようにしました。
                 先年のいちごの畝には、おでん大根の種を蒔き、聖護院大根程は、収穫はありませんでしたが、大根おろし
                程度には、利用できました。当時、大根もスーパーでは、高い値段であったようですが、我が家では、ほとんど
                購入しなくても事足りました。

                                     そして、わけぎの苗を新たに借りた1畝に定植しました。わけぎの苗は、昨年育てたわけぎの成熟した物でチ
                ューリップでいえば球根に当たる部分で、3粒ずつ家のプランターで、発芽させた物を使用いたしました。農協
                で苗を購入すれば、1ポット 80円前後位でしょうか。15ポット位我が家で発芽させました物を使いました。

                 さすがに、寒い冬を越したわけぎ・長ネギは、自分自身を凍らせまいとじくに糖分を蓄えるのでしょうか。何とも
                言えない甘さがあります。

                 次回は、平成26年の夏野菜・冬野菜の作物の事についてアップする予定でいます。

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