簡易検査の限界と問題点
                                  − 大腸がん検査キットを例にして −

           1.毎年の大腸がん簡易検査について
              この事例は、私個人の体験から思うことであり、全ての簡易検査に当てはまるのかは知りません。
              私は、透析患者です。毎年、透析病院にて大腸がんの簡易検査をして頂いております。

              過去7〜8度検査を受けましたが、その都度、結果は、−(マイナス)であり、異常なしと出ます。

              かって私が、55歳になった頃、1泊2日の人間ドッグの検査を受けました。その時に、腎臓の異常
             に気づかされ、併せて大腸にポリープがある事も判りました。

              当然、再検査の通知書が出ましたが、この人間ドックを行った大きな病院で、再検査を受けましたし、
             継続治療も引き続いて行いました。
              そして、大腸のポリープもこの病院で切除して頂きました。結果は、悪性ではないという事であり、数
             年毎に大腸の内視鏡検査を受けられるといいとも言われました。

              そして、数年後再度、大腸の内視鏡検査を受けました所、結腸部分に極小さなポリープが見つかりま
             したが、検査Drは、放置して可という結論であり、また、2〜3年先に来てくださいという診断でありました。

              当然、こうした期間にも、大腸がん簡易検査は、行っていましたが、結果は、異常なしばかりでした。

           2.私が思ったこと
              私の大腸には、ポリープが、存在する事は、確実であります。しかし、簡易検査では、見つからない場
             合があるという事。

              当然、3年先に、見つけていただいた某専門病院で、大腸ポリープの内視鏡検査を受け、その時同時
             に切除(今回は、電気により焼き切る処置)をされました。と同時に、組織標本も採取され、悪性かいなか
             も、後日知らせて貰えました。悪性ではありませんでした。

              このように大腸がん簡易検査の結果を鵜呑みにすると、とんでもない事になるのではという一例かと思
             いHP上にアップ致しました。

              大腸ガン簡易検査で発見される場合は、大腸内のポリープが大きくなり、摩擦等で、破裂した時、血が
             便に混じり見つかるのでしょう。小さい時は、ポリープが丈夫過ぎて、壊れないのではと素人考えですが、そ
             う思いました。

              やはり、50歳を越えたら、数年に一度は、人間ドックでの検査を受ける事は必要なのではないでしょうか。
              悪い所を見つけに行くようなものというマイナス的な捕らえ方をされる人間ドックですが、死に至るガンの
             早期発見こそ、人間動けて、まだやりたい事が残っている場合のみ、受けておいた方が、いいのでは・・・。

           付記
             血液検査の中に、CRP検査があります。この検査も、体内で起こっている免疫作用で、体内の潜在的な病
            気を感知するという検査のようです。

             おおよその検査結果は、異常なしの場合は、−(マイナス)表記でしょうが、時として数値で表示されるという。
             私も、この検査を大腸がん簡易検査と同様回数受けていますが、一度として ワン+以上の結果を貰った事
            はありませんが、これとても、Drにお聞きしますと、完璧ではないという答えが返ってきます。

             しかし、このCRP値が、異常なしの場合は、患者がいくら心配してこうした先の検査をといっても取り合われな
            いでしょう。
             限界があっても、検査は検査。こうした簡易検査でさえも、結果が、悪くなければ、Drと言えども、大きな病院へ
            の紹介状は書いては、頂けません。病気治療の一環の検査でなく、単なる検査は、健康保険証が使えない仕組
            みなっていて、病気治療のみ保険証が効き、後期高齢者であれば、1割負担、それ以外は、3割負担とされてい
            る事は、周知の事実でありましょう。

             予防的検診は、全額自己負担が原則です。結局、病気にならなければ、病院は、保険診療を行わないという事
            なのでしょう。
             それでも、医療費は、年々増加し、遂に、消費税増税で、こうした費用を賄わなければならなくなっているようです。
             各地の市の市民病院は、経営が苦しくなり、閉鎖、縮小、民間委託となっているようですが、個人病院が、軒並み
            縮小・潰れたというニュースは、聞いた事がありません。

              経営の差なのでしょうか。人件費の為せるせいでしょうか。個人病院は、どんどん改装やら、規模を大きくされて
             いるのを見るに付け、儲かっているのだろうなと思われます。

              このように考えるのは、貧乏人のひがみと揶揄されるのが落ちになるのがお決まりでありましょうか。
              
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